≪1番≫大切なこと②(結)

1番大切なものを僕は探した。

そこで先達の知恵を借りた。

いくつも出てきた。
 
 

≪愛≫(love)
byイエス・キリスト

≪智叡≫(wisdom)
by仏陀

≪信仰≫(faith)
byMr.OR

≪あるがままで≫(let you be)
by諸子百家

≪尊敬≫(respect)
by天照大神

≪素直≫(sinserity)
byソクラテス

≪成し遂げる≫(complete)
byルシフェル

でも、何かが足らなかった。 

どれもしっくりとこなかった。

ずっと最後の1ピースだけが足りなかった。

だから、僕だけの、僕なりのそれ、を、ずっと求めた。

そして、あれから丸8年が経ち、9年目の春、ようやく、今、求まった。
 
 
それが、

≪祝福≫(congratulations!)
by誠間啓展(まことまひろのぶ)
 

美しいものには美しいと言う。

素敵なことには素敵だと言う。

愛おしい人には愛おしいと言う。
 
頑張る人には励ましを言う。

苦しむ人には慰めを言う。

差し出す手のひらにありったけの愛を込める。

紡ぐ言葉にさわやかな希望を乗せる。

交わす笑顔に最高の祝福を贈る。
 

これが、僕なりの「祝福」です。

そして、なぜ僕が愛だの幸せだのにかまけず、これこそが「1番大切なもの」だと言い張れるのか、、

それは、愛は高いところから低いところへと流れるものであり、

そして幸せは、個の幸せは他の幸せになかなか結びつかない場合が多いからです。

でも、「祝福」は違います。
 

「おお、おおきに、おおきに」

「ああ、だんねぇ、だんねぇ
(別に構わない、差し障えない、の意)」

「えんきょさん
(屋号、家の名前、田舎では人の名前でなくあそこの家のダンナ、みたいな親しみを込めて家の名前で人を呼ぶ。そんな風習が、僕の村では僕が家督を継いだら僕が長谷川家第十一代目当主になってしまうくらい永く在る)
えんきょさん、困ったことがありゃあなんでも言っとくれな」

「おう、お互い様のおかげ様じゃき」

僕の田舎はこんな感じです。

そこにはもう上から下への愛もなく、誰かの幸せに焦ったり妬いたりするものもありません。

「ここ」を満たしていたものが、「そこ」にあって、

でもそれは空気のようなもので、

誰も包まれるだけで掴めません。

そしてたまに風が吹くと、おお、と、やっと空気に気づきます。

しかし、そのとき、気づけたときにその空気はもう駆け抜けたのであり、やはり、留めも縛りもできません。

僕は、この、田舎の空気に、「祝福」と名前をつけたのです。

田舎だけじゃない。

都会にだって在るはずです。

笑ってください。

祝ってください。

あなたが誰かを祝福するとき、あなたとその人はもう「ともだち」です。

なぜなら祝福は、上下関係で送られるものでなく、対等な立場でこそ送れるものだからです。  

だから、あなたが祝福されたら、その人は誰であろうとあなたの友です。

そして、あなたが祝福するならば、あなたは何があろうと相手の友なのです。
 

Hi, for all my brotherhood, I sent this message.

Be happy, do happy.

Let you be, let all be.

Do your best, be your best.

In the first, be yourself with smile,

Yes, all become to be better.

So, god always bless us, so we must bless all.

that's all.

完☆

ありがとうございました!

≪1番≫大切なこと①

「1番」大切なものってなんだろう?
 
 

ちょうど20才の冬、僕に門が開かれた。

「天」から開かれた門だった。

それはすぐに「歓門」になった。

しかし、心の甘さから、ほどなく「慢門」となった。

そしてそれはゆっくりと「堕門」になった。

それでも僕は全てを手に入れたつもりでいた。

やがて門は奈落の底に通じた。

そこで僕は「蝿の王」と出会った。

「蝿」は、個人では「嘆き」で、集団では「狂気」だった。

彼らの存在は衝撃だった。

僕は彼らを救おうとした。

しかし、僕の方が蝿になってしまった。

僕は、逃げ出した。

蝿なのに蝿から逃げて、

自分を守るために自分から逃げた。

僕は、「門」の扉を自ら閉じた。

しかし、もう遅かった。

僕の心には「嘆き」だけが残った。

「門」は、パンドラの匣だった。

僕はその門に、深く深く封を施した。

そして探した。

門の向こうに置いてきた自分を救う術を。

他の蝿を「自分」と呼ぶ僕は、もはやただの蝿でなく、「蠅の王子」とでもいうべき蝿だった。

ただ、僕は一人で逃げてきたので、蝿界No2の「嘆き」を抱えながらも、孤独だったので「狂気」を帯びることはなかった。

すべてが灰色で見えるような世界で、僕は探した。

探した。

探した。

初めは「希望」を探してた。

そして、それはすぐに見つかった。

しかし、彼の心は素晴らしいと思うが、彼の教えを学ぶほど、僕は窮屈になった。

そして気づいた。

「希望」とは、星々だったと。

夜空に光る星たちのことを、希望というのだと。

しかし、「希望」くらいの光では自分は救えなかった。

そしてすぐに「太陽」を探そうとした。

しかし、それでもダメだと気づいた。

太陽はいずれ沈むのだ。

僕は「源」を探した。

僕はこのとき、ようやく自分が探していたものがそれだったのだと気づいた。

そして、僕は、それに「1番大切なこと」と名付けた。

このとき、すでに5、6年はゆうに費やしていた。

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